松林図, 2001 国宝、<松林図>は、桃山時代の画家、長谷川等伯の名作である。中国、宋時代の水墨画を移入して以来三百年、ここに到ってようやく日本独自の画境 が誕生したのだ。その墨の濃淡のみによる表現の深化は、私が研究を続けて来たモノクローム写真とあい通じるものがあると思われた。私はこの等伯の 私は松の名所と呼ばれる景色を訪ねて、日本全国を巡った。美保の松原、松島、天の橋立て。すべて近代化の波に洗われて絶滅寸前の状態だった。そし 私は媚びるようにして腰をひねる松一本一本を精査したうえで、想像上の六曲一双、十二面の絵に組み立て直すことにした。この絵は写真なのだが、写 |
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- 杉本博司 |
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